一瞬を写しとめる奇跡の写真…『飛行犬』

今から13年前、私は犬が飛ぶことに出会いました。   今、考えてみると、とてつもなく無謀な事を始めたのでした。ほとんどの犬が番犬だった淡路島の田舎で。

犬の写真を撮る・・・、私のこれまでの人生の中で、(犬・猫)は、小さい頃から当たり前のように身近な存在ではありましたが、まさか、犬の写真を、それも飛んでいる犬、「飛行犬」に特化したカメラマンへと転身していくとは。 まさに未知への挑戦のスタートとなりました。

  ワンちゃんは、おすましした写真も良いのですが、もう一方では躍動感のある写真がこれまでのペット写真とは全く違ったひとつのジャンルとして確立するのではないかと思い立ち、新しいジャンルの写真を撮影するようになりました。これがのちに「飛行犬」として認知していただけるようになりました。(※飛行犬とは、造語として作られた言葉で後に(有)淡路デジタルが商標権を取得しています。)

  私は、ワンちゃんは、野山を駆け巡り自由に生きている姿が本来の姿で有ると考えています。(※現在は、地方条例等により、ノーリードでの犬の散歩が禁止されており、わんちゃんが自由に走り回れるのは囲まれた場所・ドッグラン等に限られます。)   スタジオでライトを浴びおすまししたポーズを撮影するのは、カメラマンでなく飼い主さんが撮影した方がきっと良い表情の写真が撮れるといつも思っています。だから私は、スタジオの写真を頼まれてもあまりお勧めはしません。年に1,2度、どうしてもということで撮ることはありますが、私自身満足できる撮影が出来ているのか疑問を感じています。お客さんにもよくお話をするのです、ワンちゃんの写真は飼い主さんが撮るのが一番ですよと。

  しかし、飛行犬は違います。飛行犬は、カメラマンと飼い主さんとワンちゃんが作り出す、これまでに無かった新しいスタイルなんです。ワンちゃんが一番好きな飼い主さんに向かって思いきり走り出す。カメラマンはその走っている一瞬から飛んでいる姿を写しとめる、この瞬間を飼い主さんが撮るのは難しい、なぜなら、飼い主さんはワンちゃんを思いきり呼び寄せるという大事な仕事を持っているから。三者の気持ちが一体となった時、飛行犬が誕生する。  

 人もペットも楽しい時、一生懸命な時、とても生き生きとした良い表情を見せてくれます。ポーズに気を取られますが、表情も見てください。ワンちゃんは、幸福感いっぱいの表情をしています。          

元祖飛行犬写真家 的場信幸

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